世田谷を旅する - Trip to my home town -

アーティスト自身の”今”に「扇子型」というテーマと私やこの空間との関係性が重なった和声になって、ELLIPSEならではの企画になりました。
観にこられた方もまたSenseによって解釈の違いも出てくるでしょうし、アートの探求のひとつのお題になる展示会になっていると思います。

Each Person's Sense

当初は私も扇子ネタで作品を作ろうかなと思いましたが、この「企画」を作品とすることにしました。
なかなかよい作品になったと自画自賛しております。
岡本公園民家園に立ち寄ったら、生花は重陽の節句をお題で生けてあり、縁側には十三夜のお供えでススキや菊に団子や芋が飾られていました。
ディズニーランドが50haほどらしいので、40haの砧公園もかなり大きい都立公園で日比谷公園の2.5倍ほどの広さになります。1940年に計画が始まり80余年の年を重ね、戦争など多くの変節を共にして、いまも憩いと遊びの場として色々な人々に利用されている空間です。
五島美術館から多摩川方向に坂を500mほど下ったところにある二子玉川公園内にある周遊式日本庭園に、明治末期に台東区根岸に建てられ大正時代に瀬田に移築された書院が公園整備に合わせて移築され公開されています。
ELLIPSEからは南へ1.5kmほどの上野毛エリアにある五島美術館は、東急を創業した五島慶太が収集した国宝「源氏物語絵巻」をはじめとする美術コレクションを保存展示している美術館です。
先に紹介した瀬田玉川神社から二子玉川へ向かう坂を少し下りて左に曲がったところにあるのが玉川大師。こちらは大正時代に創建されて、昭和9年に地下に延長100mにわたる胎内巡り地下仏殿が完成したようです。地下仏殿には四国88か所ならびに西国33番両霊場の約300体の石仏が祀らていて、ここを巡れば同様のご利益があるそうです。
静嘉堂緑地に隣接する岡本八幡神社は江戸後期に編纂された新編武蔵風土記稿に記載がある古くからの岡本地区の氏神さまです。岡本八幡神社に隣接して岡本公園。こちらには民家園というここ周辺にあった農家家屋が移設保存されて公開されています
静嘉堂緑地の木々で世田谷の住宅地から隔離されていますので、古き英国にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。今は美術館も丸の内に移ってしまったので訪れる人も少なくゆったりとこの世界に浸れます。